1 :鳥φ ★:2010/09/02(木) 15:34:10 ID:???0
興南が春夏連覇を達成した。沖縄県勢としては初めてとなる、夏の甲子園制覇である。
個人的には、興南の優勝に大きな意味を感じている。
興南の優勝―――。その裏にあったのは、大会中に見せたエース島袋の存在感や我如古を中心とした
打線の力強さだけではない。品行方正な立ち振る舞いが、果たした優勝でもある、と僕は見ている。
僕は、このコラムやブログなどで、ひたすら、高校生の眉毛そりや帽子の型つけ、
プレー中のガッツポーズについて、非難してきた。
イマドキの高校生という見かたはしていたが、「人間力」という部分で物足りなさを感じていたからだ。
とはいえ、これは僕個人の思想であるだけで、ごく一般的な思想ではない。それは理解しているし、
自分の思想だけが何よりも正しいと、思っているわけではない。
今の時代に、眉毛を細く整えた球児がいて、ガッツポーズを善しとする指導者がいても、
それは不思議なことではないと思っている。
あくまで思想の違いがあるだけだ。
時間厳守、ゴミ拾い、整理整頓。興南ナインがこれまでに心がけていたことだ。
我喜屋監督は言う。「ゴミを拾うのでも、拾うことをも目的とするのではなく、自然とできるのが一番いい。
見て見ぬふりをすること、これはプレーの中でも出てくることですから」。
興南ナインは、イマドキ流行りの眉毛そりもなければ、帽子の型をつけていない。
取材時の言葉づかいも丁寧で、まさに、品行方正なたち振る舞いが印象的なチームだった。
興南が優勝した意味―――。
野球だけではなく、日常生活にも力を入れる。「人間力」を高めたチームが全国制覇を果たしたという
事実は、これからの高校野球界を変えてくれるだろう。
そんな気がしてならないのだ。
眉毛はそらず、帽子の型はつけず、ガッツポーズもしない。
これからの時代は、品行方正な「人間力」のある高校球児を求めている。
(文=氏原 英明)
http://www.hb-nippon.com/column/95-ujihara/6589-20100901no13u
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