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鳥φ ★:2010/05/18(火) 12:40:54 ID:???0
一昨年のリーマン・ショック以降、出資者の激減で制作費集めにも苦労している本場、
米ハリウッドは日本映画界の好調ぶりをシニカルな目で見ている。
当地の業界紙デイリー・バラエティ(電子版)は7日付で
「Big players flourish in Japan(日本では大手が元気)」との見出しで現状を紹介した。
ただ、その内容は「(業界トップの)東宝とそのメディア・パートナーは元気だが、
多くの中小の映画配給会社は苦しんでいる」と前向きの評価ではない。さらにDVDの
総売上高が対前年比で9.7%も落ちていることも中小の経営を揺るがしていると説明する。
日本映画製作者連盟によると、総興行収入は一昨年、対前年比1.8%と微減だったが、
昨年は人気作が増え、増加傾向に。総入場者数も同5.5%増の1億6929万人だった。
邦画の比率は56・9%と洋画を2年連続で上回った。興行収入は邦画が同1.3%増、
洋画は一昨年に過去最低を記録した反動もあり同12.3%増と大きく伸びたものの、
公開本数は同19.1%も減った。
ただ邦画も、昨年の興収1位の「ROOKIES-卒業-」(85億5000万円)をはじめ、
興収10億円以上を記録した作品全34本のうち、東宝、東映など大手以外が手がけた
作品はクロックワークスの「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」の一本だけ。
大手の活況とは裏腹に、小粒ながら優れた作品を手がけてきた中小の独立系の
配給会社が昨春以降、続々倒産している。
昨年4月には「ブロークバック・マウンテン」などを配給したワイズポリシー、
同年8月には「ミリオンダラー・ベイビー」や「クラッシュ」などオスカー絡みの
作品に強かったムービーアイ・エンタテインメントが倒産。
今年1月には「パッチギ!」や「フラガール」で名をあげたシネカノン、4月には
「ヅラ刑事」など個性的な作品で知られるトルネード・フィルムが店じまいした。
こうした二極化の状況について愛宕(おたぎ)威志・同連盟事務局次長は
「シネコンのスクリーンを今も300-400規模で押さえる資金力があるのは大手だけ。
中小は海外映画の買い付けにも苦労しており、結果として大手による寡占化が進む」と話す。
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/entertainers/100518/tnr1005181212012-n1.htm
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